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放置してたらすぐに記憶から消えていくので(と言いながらすでに1週間は過ぎたけど)
今のうちにやっつけよう。
先週上記の2作品を観てきました。
両作品とも鎌仲ひとみ監督が原発に関係する人たちを追ったドキュメント。
「六ヶ所村~」は青森県六ヶ所村にある日本全国の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、
その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す再処理工場にまつわる話。
2003年の映画なので当時と今では状況が違うんだけども、
当時はまだ稼働されてなくてそれに反対する人たちと賛成する人たちのそれぞれの生活の中での原発のありかたが撮影されていた。
再処理工場が稼働すれば少なくとも放射能が出る。
自然が侵される。自分の故郷が破壊されていく事を嘆き反対を訴えるひと。
その反面、再処理工場があるからこそ恩恵を受け生活ができるひと。
そこには「いい」「悪い」の判断はなく、ただ淡々と現実だけがあった。
ただ恩恵を受けている人は反対している人に比べて裕福に見えた。これは私の感じた事。
やっぱり「お金」なのかと。
電気があって当たり前の生活。危険と隣り合わせだとは考えもしなかった。
自分たちが使った電力を作るために出たゴミがどうなるかも知らなかった。
というか、ゴミが出る事も知らなかった。無知過ぎた。
農家のひとが「原発には中立はない」と言っていた。
中立=黙認していることになる。と。
その通りだと思う。選挙だって行かないと反対することもできない。
再処理工場に向かって原発からの使用済み核燃料を乗せた車輌が高速道路を走っている映像がありました。
えらく厳重にしてはいるけど、万が一、事故でも起きたらと思うとぞっとした。
地中深く埋めても安全と言えるまでに何万年もかかる。そんなものを作ってしまう物が日本中に54基もある。
何とか自然エネルギーに転換していけないだろうか。これ以上増やしちゃいけない。
利権云々で私腹を肥やしてきたひとたちにとってはこんなオイシイ事業は他にないのかもしれないけど…。
自分が死んだあと、何十年、何百年後のことだから…と自分には関係ないって思っちゃいけない。
自分が今地球を「借りて」住んでるのだから、返すときは現状復帰とまではいかなくてもキレイにお返ししたいなぁと思う。
「ミツバチ~」は山口県祝島に住むひとたちが30年に渡って反対している上関原発の建設について記録されたもの。
祝島のひとたちは半農半漁で自然と密着した生活を送っている。
上関原発ができてしまうと海の生態系が壊され彼らの生活に影響が出る。
島の人たちは毎週欠かさず反対デモを行っていて、原発がなくても自分たちの生活は自分たちでやっていけると訴え、
必要とあればどこへでも行き、船で結界をつくり何日も反対運動をする。
それに対して「原発ができたらあなたたちの生活も楽になる。今のままじゃ貧しくて離島する島民が増えて若者がいなくなる。」と訴えかける中電。
本当にそんなに原発いるの?原発じゃなくてもいいんじゃないの?
途中スウェーデンの電力事情があり、今スウェーデンでは消費者が買う電力を選べるそう。
ある人は、グリーンエネルギー(再生可能エネルギー)しか買わないと言っていた。
冬場はバイオマスエネルギーで生まれた熱を各家庭に送り暖房に使用したりしている。
今波力発電の研究も行われていて、その研究所のひとが波力発電は風力発電の3倍の発電力があり、
日本はスウェーデンの2倍の波力があると言っていた。(←と思うんです、曖昧ですみません。)
確かに日本は海に囲まれていて波はたくさんあるのでは?これを使わない手はないんじゃないだろうか。
どうにかスイッチできないかな。
そんな原発がテーマの2作品でしたが、見終わったときは悶々とした気持ちでみぞおちあたりがぐゎんぐゎんして眉間にびっしり皺が寄ってました。
自分にできること。未来のこと。傍観者であってはいけない。